酸化したキャットフードを与えたときに出る影響

細心の注意を払っても避けることのできないキャットフードの酸化。
ネコちゃんに与える影響と酸化したフードの見分け方を知って、しっかり健康管理をしてあげましょう。

『酸化する』とはどのような状態なの?

酸素には結合した物質の性質を変化させる作用があり、この作用を酸化といいます。
野菜を切って置いておくと表面が茶色に変色する、バターの表面が黄色に変色する、鉄が錆びる、などが酸化している状態です。
ようするに、劣化している状態ですね。

酸化したフードを食べるとどうなる?

酸化した食品は、性質が変化するため本来の機能を十分に発揮できなくなります。
栄養バランスが整っている総合栄養食を与えても、必要な栄養を補給できないということですからネコちゃんの体に悪影響が出てきます。

キャットフードにはネコちゃんの体に必要なエネルギー源として脂質が多く含まれているのですが、油は酸化しやすい性質です。
そのため、開封して空気に触れるとすぐに酸化が始まり、品質の低下や変化が進みます。
さらに、脂質は体にとって有毒な過酸化脂質に性質が変化します。
過酸化脂質は悪玉コレステロールとなり、動脈硬化や老化を早める原因になるといわれています。

ビタミンも酸化に弱い物質なので効果が薄れます。
ビタミンの中でもビタミンBとCは、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらく大切な栄養素なのですが、体内に蓄積できない物質なので毎日の食事から摂取する必要があります。
酸化により吸収できないとなると、不足することにより食欲が減退する、疲れやすくなるなどの症状が出ます。
また、免疫力の低下により病気にかかりやすくなります。

ビタミンCやビタミンEは、体内で過酸化脂質を減らす抗酸化物質としてあげられていますが、残念ながら酸化により効果が期待できません。

品質が劣化したフードを食べることでネコちゃんは消化不良を起こし、嘔吐や下痢の症状がでます。
さらに、酸化したフードを食べ続けることにより、蓄積された物質がアレルギーやガンの原因につながる可能性が考えられています。

酸化したフードの見分け方

ドライフードは酸化しても見た目の変化があまりないため、視覚で判断するのは難しいと考えてください。
見分けるポイントとしては、風味の低下、触ってみて柔らかい、ベタベタするなどが挙げられます。

ウェットフードの場合は、水分を多く含んでいるためすぐに酸化が始まり、赤みを帯びていた表面がくすんできます。
ドライフードと同様に、風味の低下も見分けの材料になります。

見た目でわからなくても、嗅覚の鋭いネコちゃんがちょっと匂って食べないときには酸化している可能性が高いでしょう。

フードボウルに盛ってから長時間放置したフードは酸化がかなり進んでいます。
すでに食欲をそそる風味は消えているのでネコちゃんが食べることはないかもしれませんが、万が一食べると体調不良の原因になります。
出しておく時間を決めて、食べなかった分は捨てるようにしましょう。

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